第2話 ダンケル
その頃、守護神ダンケルは晴翔の家の屋根にいた。
「ニール!モニターで見ているか?」
総合神の立場を降り、守護神となったダンケルが新たな総合神ニールに問いかけた。
「え?あれ…会話できる…?」
新たな総合神となったニールの声が聞こえた。
「こちらから語りかけた時だけ総合神と会話ができる。人間と守護神の関係と同じだ。これから、クラムスに直接話を聞きに行く。しっかりモニターを頼む。」
ダンケルはそういい、晴翔の部屋の窓を通り抜け入り込んで行った。
部屋には、晴翔と話すクラムスがいた。
「やぁー、クラムス!順調か?」
ダンケルは前置きなくクラムスに後ろから問いかけた。
クラムスは何事かと振り向いた。
「あんたは誰…?」
クラムスはそう言ったが、懐かしい感覚を思い出していた。
(この感覚…どこかで会った事が…ある…)
その時、会話中だった晴翔が言った。
「クラムス?どうかした?」
晴翔にはクラムス以外は見えていない。
リフレクターを介して存在を認識したクラムス以外の守護神は見る事ができないのだ。
ダンケルは少し微笑み言った。
「クラムス、ちょっと話がしたいんだが、いいか?」
クラムスは頷き、晴翔に言った。
「今から別の守護神と話すから、ちょっと待っててくれ」
「あ、ああ…わかった…」
晴翔は、了解した。
ダンケルとクラムスは晴翔に声が聞こえないよう、1mほど離れ会話を始めた。
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