悔しさをバネにして

検査会場を出た後僕は走り出した。


僕の属性が無属性なのが悔しくて嫌で情けなくてそれでも、どうしようもなくてまた悔してなって…走った。



神名を貰うと決めて、強くなろうとした……それなのに僕の属性は6属性にも入っていない無属性。

こんなのゲームをするためのコントローラーがないようなもんだ。



いや違うな、ゲームをするためのコントローラーがあってもそのコントローラがよくわからない形をした何かだったって言う感じか。いやぁなおさらゲームオーバーだろ。


僕はそう思うと更に僕自身がイヤになってきて我夢者羅に走る、走って走って走る。


どれくらい走っただろう。走りすぎてここがもうどこだかわからなくなってきた。


さすがにこのまま走っても何も解決しないので完走るのを止め周りを見渡す、するとそこは神殿の中でも誰んもんでいない森の中だった。まぁ丁度いい。誰もいないからゆっくりと冷静になれる。


すぅ~は〜


よし!落ち着いてきた。このままここにいてぼーっとしていてもいいけど、それじゃあ何も変わらない。

僕の目標である神名の獲得は叶わない。

それなら嫌だけど無属性について考えるしか無いか……


無属性…全てに囚われない無の力。うん!これしかわからないや。しょうがないじゃん!!無属性なんて属性全然聞かないしさ!?

はぁ〜こうなったら色々試してみるしか無いか…


そう思い僕は無属性でなにが出来るか研究を始める。


神であれば白神でも簡単な魔法や神技を使える。まぁ宿っている属性の魔法しか使えないけどね。

でも僕は無属性の魔法なんて聞いたことがない。

他の属性の魔法だったら水属性のウォーターボール、火属性のファイアチャージなどなど……


それならば無属性であればエンプティボール??いや、なんだそれ。まぁいいやとりあえずいろいろ試そう。


う~ん試すと言っても何をすれば良いんだろう?


……………よし、まずは力の理屈から考えていこうか。まずは魔法からだ。


魔法は自分の身に宿っている神力を詠唱を通しイメージを具体的にすることで体にある属性変換器のような物が体に宿っている属性に神力を変ええ、その神力を体の外に具現化されることで使えるようになる。


神技は神力を属性変換器を通さずに体外に具現化されることでその神の本当の力を引き出すこと、神技には魔法の数と違い神と同じ数だけ存在する。


理屈は分かった。分かったけど!肝心の詠唱が分かんないんじゃどうしようもないんだよ!


くそッどうすれば…いいんだよ!


僕がそう悩んでいた時いきなり近くから物音が聞こえた。


ガサッガサ


おかしい、どんどんと物音が増えていく。それに嫌な気配を感じる。


どうしよう。少し様子を見に行くか?


まぁ、怖いけど何とかなるだろう。


そして僕は気配を消して物音が聞こえる方へ向かう


僕は草陰から物音のする場所を覗き込む。そこにいたのは…


『悪魔…』


そこにいたのは神と悪魔の敵対存在である悪魔だった…





__________________


次回、初戦闘シーンがあります。

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