第33話 葬儀

 葬儀はしめやかに執り行われた。

 今作戦における死者は四名。

 名前は聞いたことがなかった。話したこともない生徒だ。


 一学年の生徒と教官が揃って出席し、見送った。

 普段セクシーな軍服に身を包む彼女らも、今日は式典に相応しい、節度ある軍服を着用していた。

 遺体は家族に引き渡されるか、引き取り手がいなければ軍の墓地に埋葬されるそうだ。


 殲滅戦から二日が経った。

 F組からJ組の第二中隊に何が起こったのか、あらましは伝わってきていた。


 第二中隊は、俺たちが攻めた拠点から、わずか数キロ南西に位置する、ほぼ同規模の拠点を同時に攻めていた。

 これは拠点間で連携されて、応援を呼ばれることを防ぐためだ。


 だが、俺たちと違い、奇襲には失敗してしまったそうだ。

 作戦は奇襲失敗時の予備プランに移行した。

 第二中隊が攻めた拠点は、入口が一箇所しかなかったらしい。

 閉ざされた唯一の門を燃やし、V字谷のように凹んだ細道を力押しで突入し、両脇をシールドで固める。


 俺たちと同じような戦法だ。

 当然、谷の両丘から矢は飛んでくるし、石も飛んでくる。

 しかも、奇襲に失敗したことにより、防御態勢を整えられ、谷道で時間を食ってしまった。


 そこに、近衛兵ゴブが十数体、両丘から傾斜を駆け下り、入口を防ぐように攻めかかってきた。

 前からは奴隷ゴブと一般兵ゴブ。後ろからは近衛兵ゴブ。両丘からは弓矢と投石。

 しかも、弓や投石をシールドで防いでいた味方は、武器を構えていなかった。


 部隊は大混乱に陥った。

 結果的に七十五名中、六十名以上が負傷し、四名が死亡した。

 もちろん、作戦は失敗だ。拠点は落とせていない。



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 放課後、カフェテリアでダラダラしながら三人で駄弁っていた。

 普通ならダンジョンに潜っている時間なのだが、昨日と今日は探索を休みにしていた。

 表向きの理由は、疲れをとるためと、装備をクリーニングに出しているからだ。


 二日前の殲滅戦で、俺や仁の装備、ベストやアンダーシャツ、ズボンは、小鬼の返り血やら体液やらで、酷い臭いがこびり付いてしまった。

 更衣室には洗濯乾燥機が設置されていて、定期的に洗ってはいたのだが、いい機会なので、装備一式クリーニングサービスに出したのだ。

 それから、仁は刀も傷んできたとのことで、整備に出している。どちらも購買部のサービスを利用している。


 とまあ、装備の整備を理由にしてはいるが、本音のところ、ちょっと探索という気分にはなれないでいたのだ。



「オレらは運が良かったってことかァ?」


 購買部で購入したジュースとお菓子をつまみに、作戦について振り返る。

 放課後の時間に、こうしてゆったり過ごすことはないので、なんだか新鮮だ。


「ホブゴブリンがいたのは間違いなくツイてなかったよ。あんな敵、想定されてなかったもん」


 碇がじゃがりこをカリカリカリっと食べている。兎みたいだ。


「今まではどうだったンだァ? 上級生も、最初の駆除戦からあんな強敵と戦ってたのかァ?」


 仁はお団子をつまんでる。ちゃらそうに見えて、実は和菓子派なのだ。


「それはない。長谷川教官は、最初の駆除戦ではもっと普通の集落を攻めるような口ぶりだった」


 俺はパイの実を食べながら答えた。パイ生地の甘ダレが好きなのだ。


「一歩間違えたら、第一中隊こっちだって死人がでてたよ。純くんがホブゴブに追い詰められたとき、もうダメかと思ったもん」

「そう言えばあの時、オマエ何かしようとしてなかったかァ? 奥の手かァ?」

「そんな大層なものじゃないさ、武器を丸ごとマナで造り出すだけだから。でも負荷が半端ないから、やらずにすんで良かったよ……夢見には感謝しないとな」


 俺は作戦からこの二日間、そのことばかり考えていた。

 もし、夢見のローションボールがなかったら、どうなっていたか……。


 百パーセント死んでいたとは思わない。一応、秘策はあった。でも、ぶっつけ本番で確実に成功するとも思わない。

 つまり、何割かの可能性で、俺は死んでいたかもしれないのだ。


 あの時、俺はグェシュトゥと宿命のライバルのような、友誼ゆうぎのようなものすら感じていた。

 ヤツと正々堂々決着を付けなければならない。そんな空気に飲まれてしまっていた。

 俺は襲撃者で、ヤツにとってはすべてを奪った侵略者だ。ただの敵ですらない。義理も、義務もないのに自分の命を危険にさらしてしまった。バカなことだ。


「結果的にファインプレーだったのは間違いないかも……漆黒無音」

「まァな……」


 俺たち以外にも、生徒がちらほらお茶をしている。女子の比率が高めだ。

 そういえば、カフェテリアの一階を利用するのは初めてだ。お昼時は上級生が多いので、一年生の俺たちはいつも三階で食事をとる。


「でも、それ以外はツイてたかもな。下流丘までは順調だったし」

「仁くんたちが門を制圧できたのは運が良かったかも。あれの成否で結果は随分変わってた気がするよ」

「西門を制圧できなかったらどうしてたんだァ?」

「そのときは、俺たちが攻めた西門も燃やして、全員で南門から突入する予定だった」


 西門の制圧に失敗した場合、そういう手筈になっていた。つまり二重陽動だ。さすがに、あれだけ警戒されていて、地形的にも分が悪い搦手道からめてみちから攻める気にはなれなかった。

 ただ、南門から攻めると、上流丘と下流丘の両方から挟まれるおそれがあった。難易度が高まることに変わりはない。


「じゃァよ、入口が一箇所しかなかったから、第二中隊アイツらは無理筋でも突っ込むしかなかったってことかよ。そんなもん作戦って言えンのかァ?」

「うーん……どうなんだろうね……」


 俺は第二中隊の作戦指導がどうなっていたのかはわからない。でも、長谷川教官は無理だと思ったら撤退していいと言っていたし、彼らもそうだったとは思う……。


「ねえ。きみ、一年の香取くんだよね?」


 横から声を掛けられた。縁無しメガネを掛けた、ショートカットの女子生徒だ。タイとボタンの色は黄色だ。たしか黄色は……。


「え、ええ。そうですけど……」

「私、新聞部の者なんだけど、合同作戦のあとは、必ず現場指揮者にお話を聞くことになっているの。付いてきてもらえる?」




 二人と別れて、連れてこられたのは五年生の教室がある西校舎の一室だった。


「こっちの校舎に来たのは初めて?」

「はい」


 俺たち一年生は東校舎で授業を受けているので、他の校舎に来るのは初めてだ。


「西校舎はね、五年生しかいないから空き教室が多くて、文化部が使わせてもらっているのよ」


 一応、ダン高にも部活動というか、同好会のようなものはある。男子で加入している者は滅多にいないらしいが、女子は普通の高校生に近い生活をしているので、そういった同好の士があつまれる場が必要なのだ。

 新聞部と書かれた可愛らしい表札が掛けられた教室に案内される。


「さ、座って。改めまして、私は四年B組の多聞新菜たもんにいな。新聞部の、一応代表をしているわ。といっても三人しかいないのだけれど」

「俺は一年C組の香取純です」

「きみのことは作戦から戻ってきたときに見てたの。ホントはそのときに話を聞きたかったのだけれど、ちょっとそういう雰囲気じゃなくなっちゃったからね」

「ええ……」


 たしかに、あの状況で声を掛けられたら困ってしまったと思う。


「じゃあ質問するから、なるべく詳しく答えて頂戴」

「あえっと、ちょっといいですか?」

「なに?」

「あの、新聞部ってことは記事にするんですか?」

「そうよ?」


 俺たち一年生の作戦は第一中隊と第二中隊で、明暗が分かれてしまった。もし記事が、称賛と嘲罵ちょうばという対照的な娯楽記事になってしまったら、それは俺の望むところではない。


「あのね、記事にもするけど、これは検証作業でもあるの」


 俺の微妙な表情からすぐに察したのだろう。多聞先輩は説明してくれた。


「もし、作戦に不備があったのなら、私たちは抗議しなければならない。きみたちは使い捨てのコマじゃない。それから、作戦が良かったとしても、戦術や、タイミングや、チームの動きはどうだったのか、反省して活かしていかなければいけない。生き残った子たちは、この先も戦っていかないといけないの。今回は不運でした、次は頑張ります、なんてワケにはいかないでしょう?」

「え、ええ……たしかに、そうですね」


 ぐうの根も出ないほどに正論だった。さすが、この学校の女子生徒だ。しかも四年生だから、俺の三つ年上か。年齢的には大学生だもんな。


 俺が納得したのを確認すると、多聞先輩はモニターに拠点図を写しながら、作戦指導の内容や、決行日の進軍ルート、戦いの様子について細かく聞いてきた。

 俺は記憶を頼りに一つ一つ丁寧に答えていった。


「ホブゴブリンが狂戦士? にわかには信じがたいわ」

「おかしなことですか?」

「ええ。小鬼というのは、あまりマナに愛された種族ではないと言われているの。寿命も短くて、せいぜい十五年くらいだそうよ。マナの力は、第二次成長期に著しく伸びやすいと言われているから、セカンドジョブまで到達できる個体は稀らしいわ」


 そうなのか。俺たち人類は、早ければ一ヶ月でファーストジョブを獲得するし、さらに半年もあればセカンドジョブも見えてくる。小鬼とはえらい違いだ。


「そのホブゴブリンのコアは回収しているのよね。ならあとで教官に聞けばわかるでしょう。でも、それ抜きにしても凄い戦果だわ。ジョブ持ちの小鬼が四十体なんて聞いたことがないし、きみのチームで十体も倒したのね?」

「あ、はい。それくらいは倒したと思います……けど。でもホブゴブリンに比べたら大した事ないですし」

「とんでもないわ。例年だと、その近衛兵ゴブ相手でも苦戦するのよ。入学して最初の駆除戦では、これまで毎年死者がでてるの」

「俺たちも危うかったですよ。誰も死ななかったのはホント、運がよかったっていうか……第一中隊こっち第二中隊あっちみたいになっててもおかしくないって思うし……」

「でもそうはならなかった。結果は天国と地獄ね。その差はどこにあったと思う?」

「うーん……」


 さっきまで、仁や碇とまさにその話をしていた。でも、一体何が明暗を分けたのだろう? 拠点の構造? 作戦? 実力? でも第二中隊にだって優秀な生徒はいたはずだ。かなり早い段階でジョブを獲得していた生徒もいた気がする。……じゃあ、なんだ?


「運……ですかね……?」

「運ね……」


 多聞先輩が俺をジッと見てる。唇をペロッと舐めた。何だ……?


「私の見解は違う。第一中隊が誰も死ななかったのは、きみときみのチームにあると、話を聞いて思った」

「お、俺? たち……? いやいや、他のヤツらも強かったですよ。ちょっとクセが強くて作戦を無視したりするけど」

「それよ。十五才のヤンチャな男子なんて、現場に絶対的な上位者でもいなければ、ワガママ放題のセルフィッシュ部隊になるの。瓦解して当然なのよ。でも、きみはそれをしっかり繋ぎ止めた」


「お、俺が……? 繋ぎ止めた……?」


 いやいや、どこが繋ぎ止めたんだ。話聞いてたのか?

 注意を守らず大声で突っ込むアホはいるし、気づいたら姿を消してるアホはいるし、たった十人でボスに突っ込もうとしたアホもいる。戦闘中に口論を始めたアホもいたな。


「何、言ってるんですか。そんなわけないでしょう……」


 よくわからないけど熱くなってきた。怒りが湧いてくる。なんでムカついてるのか自分でもよくわからない。


「きみは驚くほどよく戦場を観察している。今までいろんな子に取材してきたけど、普通は自分の戦闘以外の様子なんて聞かれても答えられない。気づいたら、敵が倒れていた。気づいたら味方が倒れていた。どんな敵と戦ったのか聞いても、敵の武装すら頭から抜け落ちてしまってる……別に非難しているわけじゃないのよ。命がけなんだから、それが普通なのよ」

「いや、でも……それくらいは……」

「あのね、きみ、さっきから謙遜が過ぎるよ」


 多聞先輩が真剣な顔をしている。


「重症者を見てビビっちゃったの? 怖気づいた?」

「え、いや……」それはあるかもしれない。

「まさかと思うけれど、死人がでて、責任でも感じてるの?」

「えっ……」


 グサッと胸に刺さる。

 俺は同世代の男子が死んで、罪悪感のようなものを感じていた。俺は、あの戦いで死んでいてもおかしくなかった。その可能性は低くはなかった。

 じゃあ、実際に死んだ彼らと俺との間にどんな差があったというのか。実力差がどれほどあったのだろうか。ただの運の差しかなかったのではないか。

 そんな思いがあった。


 俺は弱いくせに、敵を舐めて、途中から気が抜けたような戦いをして、それでピンチになって、感情に流されて、真っ向勝負をしようとして、自分の身を危険にさらした。たくさんミスをした。

 だから、自分が許せなかったし、そんな俺を褒めるからムカついたのだ。


「……っ」


 目頭が熱くなってくる。おかしいな……なんで涙がでてくるんだ? 俺、こんな性格じゃなかったはずなのに。


 目を擦っていたら、膝にふわっと柔らかい感触があたった。


「そのままでいいから、全部出しきっちゃいなさい……」


 多聞先輩が俺の膝に乗って、体を抱きしめてくれたのがわかった。不思議と、この状況に困惑はしなかった。感情がたかぶってしまったせいかもしれない。


 普通なら出会ったばかりの女子の身体に触れるのは抵抗があるけれど、俺は、彼女に泣くのを見られて恥ずかしかったし、なぜか怒られたような気もしていたし、反抗心もちょっぴりあって、遠慮なく先輩の腰を抱きしめて、頭を肩のあたりに押し付けさせてもらった。


「たかが高校一年生なんだから、同級生が四人も亡くなって平気なわけないでしょう。そのために女子わたしたちがいるのだけれど……きみ、帰ってきてから、女の子抱いてないでしょう……ショックでそういう気分にならなくなっちゃう男の子、多いのよね……」


 先輩は俺を抱きしめて背中や頭を撫でてくれた。俺は、こんなの全然大した事ないと思うのに、優しくされるから余計感極まってしまった。

 いや、本当は自覚がないだけで先輩の言う通り、ショックだったのかもしれない。それは……わからない。


 俺と多聞先輩は、長い間抱き締め合っていた。俺が落ち着いてからも彼女から離れる気はないようで、不思議なことに俺も離れたくなくなっていた。


「きみにできることがあるとすれば、今よりもっと強くなることだけなのよ……」


 俺は先輩の肩に頭を押し付けて聞いていた。


「私たち女子生徒はね、ある意味でヒトジチなのよ」


 ヒトジチ……てなんだろう。ひとじち……人質?

 剣呑な言葉に顔を上げて多聞先輩の顔を見つめる。


敵性生物モンスターがこちらに溢れたときに、一番最初に被害に合うのは、ダン高関係者でしょう? クラスメイトで、中には体の繋がりがあるような女子を、もしもの時、きみは見捨てられる? そんなこと、できないわよね」


 もし、再び暴災が起こったら……その可能性はゼロじゃない。というか、そのリスクは普通にある。

 そのとき一番危険なのは誰だ? 男子は戦える。教官も多くは戦える。女子は戦えない。狙われたら、終わりた。


「そういうこと……か」


 前に、なぜ日本は性欲という副作用を、性産業プロの女性に任せなかったのか、疑問に思ったことがある。

 だが、プロの女性より、同年代のクラスメイトのほうが情が湧くに決まってる。俺は園美や詩帆を見捨てられない。絶対に無理だ。

 だとしたら、暴災が起きないようにするしかない。


 日本が世界的にもダンジョンを上手く抑え込めているはずだ。

 多くの男子は命がけで戦うに決まってる。

 男子も命がけだが、女子もある意味では同じなのだ。


「おちついた?」多聞先輩が顔を近づけてくる。数センチの距離だ。

「まだ吐き出し足りない?」


 見つめ合ってるから、意図はわかる。慰めようとしてくれているのだ。


 彼女は小柄なタイプだ。俺の膝に乗っても、頭の位置が俺よりわずかに高いくらいだ。

 縁無しのメガネを掛けていて、黒髪をショートカットにしている。つんとした鼻と顎から気の強そうな印象を受ける。派手な身だしなみはしていないけど、スカートはかなり短い。胸は小さめだ。

 園美にしろ、詩帆にしろ、かなり大きいタイプなので、そういう意味では新鮮さがある。


 ダン高にいるだけあって、美少女には違いない。でも普通の高校なら、クラスで二番目とか三番目くらいに人気のある女子だ。かわいいには違いないけど、ハイレベルな女子があつまるこの学校では埋もれてしまってるかもしれない。


 でも、俺は彼女に興奮できる。というか、俺のアソコは、たった今、その機能を思い出したかのように固くなって――彼女は俺の股の上に座っているから――彼女のアソコを押し上げてしまっていた。


「イエスってことね」


 多聞先輩は優しくキスをしてくれた。

 それからチャックを降ろして俺のを取り出す。


「えっと、ここでするんですか?」

「嫌?」

「いやっていうか……先輩に報酬が入らないんじゃ……」


 女子生徒は男子のお相手をすると報酬が発生する。それは最低単価に相手の探索度に応じた額が加算されて、だいたい一回あたり一万円から五万円ほどになるらしい。

 ただ、報酬が発生するためには、休憩室で一定時間一緒にいたことが確認されなければならないらしい。自己申告ではダメなのだ。

 今の俺の探索度は底辺に等しいだろうが、それでもバカにできない額だ。


「あのね、かわいい後輩が傷心してるときに、お金のことなんてどうだっていいわよ。見くびらないで頂戴」


 そう言ってポケットからゴムを取り出して被せてくれた。ゼリー付きのゴムみたいだ。


「わたしが濡れるまで、これで我慢してね」


 先輩はショーツを少しだけずらして腰を沈めた。

 彼女の中は狭く感じた。たぶん体格的な理由だろう。

 彼女は腰をうねらせるように動かして、俺は彼女にしがみついて快感に耐えて、限界に達して放った。

 それから机に仰向けになってもらって自分で動いて放った。その頃には先輩も濡れていて、最後は後ろから腰を掴んで中に放った。


「もう……。三回目でなんでこんなに出てるのよ」


 そう言いながら、アソコを指で見せつけるように広げて拭う姿に欲情してしまい、最後にもう一回、拝み倒して計四回放った。

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