氷と雪解け

秋猫

 氷と雪解け

 からりん…と音が鳴る。

 

 目の前の彼を見る。

 


 今は冬なのに、氷5個入りの炭酸ドリンクを飲んでいる。


 理由は、『暖房がついて居て暑いから』

 らしい。



ーー暖房消そうかな。



 暖房を消した。直ぐに寒くなってきた。

 


 外は吹雪いて、景色は真っ白だった。



ずっとケータイを見ていた彼がやっと、私に目を向けてくれた。



 「寒い」


 

 私は思った事を言った。

 「君はもっと自然や私を見て。」


 

 「構って欲しかったの?」


 「…うん。」


 

 「…こっちに来て。」


 

 彼は私を膝に座らせる。


 

 私たちはそのままスマホゲームを一緒にした。最初はお互い話さなかったけど、段々

笑い合えた。


 

 コートを羽織って外で雪だるまを作ったりもした。

 



 雪だるまは冷凍庫に入れて保存した。

 どうなるかは、実験だ。

 

 


 雪合戦もした。私の敗北だったけど

 久しぶりに2人ではしゃいだからよかった。


 

 炭酸ドリンクは空になり、氷が溶けた。


 

 外は肌寒いけど、暖かいお日様が出て

 雪が解けた頃、私達は仲良くショッピングに出かけた。


 

 

 やっと、私達の距離が近づいた。

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