12/2 火炎林檎と白猪の鍋
火炎林檎は、秋ごろから冬にかけて極寒となる北国によく輸出されるフルーツだ。東方秋津の国でよく生産され、酸味はあまりなく、強い甘みと微かな渋みを持つ。そして何より、燃えている。
薄い炎が包む実は、最近まで大量保存ができなかったが、大砂糖酸田(おおざとう さんだ)の開発した技術で保存・輸出ができるようになった。
そして白猪は、もちもちとして比較的低音でとろける脂身が特徴の、極北よりやや南の北方山脈に生息する猪だ。
今回は、北方山脈の民が良く食べるようになった、鍋を紹介しよう。
作り方
・薄めに切った猪ロースに塩コショウを多めにふり、下味をつけつつ臭みを取る努力をする。
・鍋にバターを入れて溶かし、猪ロースを焼く。この時点ではレアのポークソテーだが、まだ食べてはいけない。お腹を壊す(二敗)
・鍋に白葡萄酒を加え、鍋についたうま味の焦げ目を溶かす。赤葡萄酒では少々酒の主張が強くなりすぎる。
・蓋をして20分ほど煮込んでおく。蓋をしておくことで、酒の成分が飛んでしまうのを防ぐのだ……多分。この時、アクは丁寧にとる。
・赤鬼玉葱のスライス、火炎林檎は燃える皮をむき薄切りにした物を用意。(火傷注意!)
・鍋に玉葱と林檎を加え、さらにとろけるほどに柔らかくなるまで煮込む。さらにすり下ろしたものを加えるのも悪くない。
・細かく赤戸摩戸(トマト)を刻んで、飾る様に鍋に散らして完成。
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