第4話 漢検準1級2回目

 1回目の漢検準1級の試験を終えた後、次回の受験に向けて学習の計画を立てて、漢検マスター準1級と本試験型漢検準1級を使用して、学習することに決めました。まず、本試験型漢検準1級の全ての問題に橙色だいだいいろペンで解答を書きこんで、漢検マスター準1級とともに●✕△をつけて重点的に覚えていきました。一通り学習し終わったのは受験日の1ヶ月半前です。そこで、過去問題集準1級を解いてみました。結果は平均点が160点、合格点ギリギリです。合格するためにはあと10点くらいは解けるようになりたいものです。


 ここで漢検準1級の合格情報について触れようと思います。合格率は10パーセントから15パーセント位です。でも、合格率は一定ではなくて数パーセントの回もあります。ようするに受ける回によって難易度が異なるということです。難化している上に回数によって難易度が異なるため運も影響することになります。また、当日のひらめき等も合否に影響します。したがって、合格レベルに達していても不合格になる可能性は十分あるわけです。当然のことながら、語彙量を多くすることが合格につながることになります。


 そこで、私は漢検マスター準1級と本試験型漢検準1級の学習をほぼ終えた後、漢検でる順準1級と分野別問題集準1級をさらっと解きました。9割くらいは正答出来たためそれほど時間は掛かりませんでした。そして4冊の問題集で出来なかった漢字をノートにまとめました。この作業を終えたのが受験日の2週間前です。残りの2週間はまとめたノートを覚えていました。試験直前にもう1度過去問題集準1級を解いたところ、平均点が170点でした。次の試験で合格する可能性が高いと確信しました。


 さて、2回目の漢検準1級受験日になりました。受験会場は2級に合格した時と同じ会場で、縁起がいいと思いながら席につきました。1回目と違って30代位の方が多い印象があります。試験を受けた感触では合格点(160点)位かなと思っていました。が、終わってから間違いがぼろぼろでて来て合格は厳しいと感じるようになりました。自己採点した結果160点に満たなかったのです。それに、失敗したなと思ったことがあります。それは、慎重になりすぎて何度も書き直しているうちに時間が足りなくなってしまったことです。


 漢検準1級の読みの問題の中には、前後の文章から答えを推測できる問題もあります。しかし、気が焦ってしまいそのような問題をことごとく落としてしまったのです。共通の漢字や誤字訂正も本来解答できる問題を間違えてしまいました。


 受験日から1ヶ月半後、不合格通知が届きました。点数は148点、正直いうと150点以上はとれていると思っていたので気落ちしてしまいました。原因を調べてみると、時間が足りなくなって落とした問題の他に、くせ字による失点が判明しました。これらは漢字の知識以前の問題です。


 今回の試験は問題が平易であったため受かる試験でした。問題集を4冊覚えたので、実力的にも十分合格できるレベルに達していたはずでした。それでも148点しか点数が採れず不合格になったことに対して、難化した漢検準1級の難しさに愕然がくぜんとしてしまいました。

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