第3話 「鼻栓か…これも一種の愛の形かな。」
さて、王子は幽霊となってからも、まったく懲りずに活動を続けていた。ある日、彼は鼻を拭いている最中にふと思った。
「これだけ拭いてるのに、誰も僕をほめてくれないなんて、どういうことだ?僕の海綿テク、結構いい線いってると思うんだけどなあ。」
そこで、王子は新しい計画を考えた。「鼻拭き大会」を開催するのだ!幽霊の力で町中にポスターを貼り、「最強の鼻拭き名人を決める戦い!」と大々的にアピールした。
鼻拭き名人決定戦
開催場所:城の広場
参加資格:鼻があること(幽霊も可)
優勝商品:王子特製・黄金の海綿
これを見た町の人々は、「なんだこれ!?」「幽霊が大会開くなんて聞いたことないぞ!」と騒然となった。しかし、鼻炎に悩む人々にとっては絶好のチャンスだった。
大会当日、広場には鼻炎持ちの大群が押し寄せた。参加者の中には、常に鼻水を垂らしている魚屋の親父や、鼻が詰まりすぎて口呼吸しかできない詩人など、個性豊かな面々が集まった。
王子は得意げに現れ、ルールを説明した。
「この大会では、どれだけ速く、そして美しく鼻を拭けるかが勝負だ!ただし、鼻を痛めるのは禁止。優しく、でも確実に!」
試合が始まると、会場は大盛り上がり。魚屋の親父は勢いよく鼻をかむたびに魚臭い汁を飛ばし、観客が「うわあ!」と悲鳴を上げる。詩人は鼻を拭くたびに一句詠み、「鼻詰まり 拭えば広がる 世界の詩」と謎の芸術性を発揮した。
一方、王子は審査員席で真剣に評価していた。
「うーん、この親父は勢いはいいけど、優しさが足りないな。詩人は面白いけど、鼻拭きというよりパフォーマンスだな…。」
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