第16話

ここは、眠らない街。




誰かの怒鳴り声や、鳴り止まないクラクションに、呼び込みやキャッチをするホストの声。



ナンパをする男。




それを待つ女。




繁華街は色々な人で溢れてる。




「……はぁ」




人の多さにゲンナリして、自然とため息が漏れる。




少し頭痛がするのは、ここのところあまり寝れていないから。




「…眠い。」



“あの夢”を見るからよく寝れなくて。




頭痛に顔を顰めながらも、のろのろと歩みを進める。



「はぁ、」



あのまま、寝てしまえば良かったのか。




「でも、」



あの男がいるのに、寝るのはヤバイ。



警報が鳴る。



名前さえ知らないあの男が、危険だと。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る