第15話

外に出れば、煌めく星達が空に散らばってる。




周りにひっそりと寄り添うのは、満月に近い少し欠けた月。



「ーーーー明日も、晴れ、ね。」




それでも、煌々と輝く月に明日も晴れだと察する事が出来た。




「……、」



そんな月に目を細めて歩き出す。




ーーーー明日は、何が待っているだろう?



変化は、いらない。




「…このまま、」



全てが終われば良いのに。




「……、頭、痛い。」




ふらふらと、また歩き出す。




向かうのは繁華街。




夏の夜の繁華街はいつでも騒がしい。



「ねぇ、暇なら遊ばない?」




何度、同じセリフを聞いただろう。

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