第14話

例え、私自身でさえも――…




必要ない人は、こうして切り捨てる。




「……フッ」




自嘲めいた笑いが口から出た。



だから、どうでも良い。




何と思われようと、関係ないのだから。




「本当にさようなら。」



名前さえ思い出せない人。




そうまた呟いて、そのままドアから手を離す。









ーーーーーーガチャンとドアが閉まる音が妙に響いた気がした――…。

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