第9話

だから、されるがまま、男の行為を受け入れる。




「なぁ、」



「う、ん?」



うとうとと、微睡む。



このまま、目を瞑っていれば寝てしまいそう。




「なんなら、本気で付き合う?」




男が私の顔を覗き込む。




「………は?」



ぱちりと、目を開く。



一気に、眠気さえも吹き飛んだ。




「…何、言ってんの?」



「うん?」



目の前の男が、首を傾げた。




「だって、君なら好きになれるかも知れないし?」



「………。」




唖然と、男を見上げる。




「どう?」


「………。」




・・・微笑む、目の前の男と付き合う?

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