第10話
「お腹ペコペコだったの……!」
絵里香の目が輝いていた。
初めての演技練習は決して上手に出来たわけではなかった。
だが女優への大きな一歩である。
16歳でデビューして3年、絵里香は新たな道を歩き出したのだ。
ハンバーガーショップで、絵里香は照り焼きバーガーをパクついていた。
2人掛けの席に、絵里香と伊庭は向かい合わせに座っていた。
「疲れたでしょう。出来そうですか?」
「もちろんよ!」
「いつから女優になりたいと思っていたんですか?」
「玖賀真理子さんのドラマを見た時から。デビューしてすぐの頃よ」
「そうだったんですか」
「伊庭さん、ありがとう」
絵里香は初めて伊庭に礼を言った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます