私のMAMAは真理の子
ナイショの秘密のSECRET
EPISODE:05
私のMAMAは真理の子
パパ・ヘミングウェイが台所で鼻歌を歌っている。
生田・アーネスト・ヘミングウェイ
これが父親の名前だ。
「ライラ、ごはんにするぅ? ライスにするぅ?
それとも、お、こ、めっ?」
「ーん、じゃ、ライスで。最後、色っぽく言うのはやめな」
最後は敢えて超ドライに返す。
ドMのヘミングウェイにはあつらえ向きの待遇だ。
MAMAは海外で写真を撮ってる。
私とヘミングウェイを置いて、今は……イタリアだったかな?
MAMAの名前はマリ、
戸籍上は真理の子と書いて真理子だったと記憶。
秘密がたっぷりな家族は、閑静な住宅街にねぐらを持ち
内緒がいっぱいな家族は、今日も温かい夕飯をついばむ。
ナイショの秘密のSECRETと言う表現を改めて考察すると
ごはんとライスとお米な夕飯と見事に符合する。
この発見があったから
私はNOTE PCをパキッと折って
TYPING MODEに自己を埋没させる。
部長にこのことを話したら笑って聞いてくれるだろうか?
あの人のことだから、三つ目の例えを
その場の即興で言い表して、対抗措置として展開して来るかもな。
ナイショの秘密のSECRET
部長はMAMAと逢ったことがない。
無論、ヘミングウェイにも逢わせたことが。
それでいいと思う。これ以上、深層部に入って来られたら窮屈だ。
部長のことも余り詮索しない。
作曲コンペティションのことは白黒付けなきゃ、だけどね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます