タピタピタピと願望刻み
ナイショの秘密のSECRET
EPISODE:04
タピタピタピと願望刻み
「自死」を渇望する弱き精神だった。
「自死」を恐れる、弱き心根だった。
死に切れない自己。一方的に続く現世。
生田が西高秘密倶楽部に入った理由は
綾瀬が重い秘密を拒否していたからだ。
「僕だけが抱えるような奴は厳禁だからな!」
この人とは一蓮托生できると、直感で思った。
希死念慮に関する言及はしていないし
簡単に打ち明けたら感嘆に値しないと踏んだ。
秘密俱楽部以外の友達、何人かには話はしている。
さいわい、手首に傷はなかった。
彼女の中でリストカット、自傷行為は
「自死」の本気度の内側には存在しない。
死にたい願望を、詞になぞらえる?
西高のある地元で作家業を営む
岩永桂 IWANAGA KEIはスティグマ【烙印】で
自死にまつわる感情を吐露するに至る。
痛みを伴いながら、自己表現する尊さを感じさせる
メロディーワークだと思った。
作家の岩永桂も数奇な運命にあると言える。
時々、彼にもご登場することを願おう。
彼女のメンタルヘルスにメスを執刀する
オペレーションを可能にするかも知れない。
この後、11月の下旬ではあるが
西高秘密倶楽部に1年生の後輩が加わることになる。
保志野亜依子 HOSHINO AIKO
珍しい六文字編成の名称。
亜依子はどんな秘密を抱え、吐露していくのだろう?
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