「おめでとう！暖ちゃん。遂に役が付いたね」

「今までだって台詞のある役は何度もあったよ。だけど名前のある役は初めてだ」

「うんうん。良かったねー」

ドラマの撮影が終わり、帰りが夜の10時になっていた。

「お腹空いてない？ラーメンでも食べる？」

「ああ、頼むよ」

心結は鍋に水を入れて、ガスコンロの火を点けた。

そして心結はダイニングのテーブルの椅子に座った。

「どんな役なの？」

「弟の友人。夜遊び仲間だから夜の撮影が多いんだ」

「そっか」

お湯が沸き始めたのでその中に麺を入れて少し待つ。

そして麺をほぐした。

待つほども無く、ほうれん草と卵入りのラーメンが出来た。

「はい。どうぞ」

「ありがとう」

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