第7話

暖希は朝5時30分から起きて河原に出て発声練習をしていた。

発声練習の後は、ウォーミングアップをこなし、5kmのランニングを済ませて家に帰る。

家に帰るとシャワーを浴びる。

それが終わると、みんなで7時から朝食だ。


浪人生の岸田はスクールに通う以外はバイトはしていない。スクールが終わった後は図書館で勉強だ。

そして晩御飯までに家に帰る。

今日は心結ではなく大家がいた。

「しっかり食べるんだよ」

「お母さんの煮しめ最高」

「そう。お代わりあるからね」

岸田は和田山大学の法学部志望だ。

だから合格すれば恐らくこの下宿を出て行くだろう。

それは俳優も小説家も同じだ。

デビューすれば此処を出て行く。

そう思うと大家は彼らが愛しい。

巣立つ日まで出来るだけの事をしようと考えていた。

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