第6話

ドアをノックしても反応がない。

暖希は合鍵で中に入った。

6畳一間の部屋だ。

思った通り、髪を振り乱してパソコンに向かっていた。

「ご飯だって幾ら言っても気付かないんだもんな」

「あ!そうだっけ?」

泉野は漸く気が付いて顔を上げた。

「お前、そのうち飢え死にするぞ」

「それまでには気付くよ。今日は心結ちゃんだな!」

泉野は思わず声を上げた。

「じゃあ、俺は戻るから」

「ああ、暖ちゃん、ありがとう」

「それは心結ちゃんに言う台詞」

泉野はカレーをあっという間に食べ尽くした。


洗い物はしなくていい事になっているので泉野は流し台の上に食器を置いた。

そうしたら今度はサラリーマンの長谷部が帰って来る。

母親が帰っていたので母親が対応した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る