第5話
「お疲れ。お腹空いたでしょう。カレーあるから」
暖希がバイトから帰って来ると、台所に心結がいた。
「ああ、ありがとう」
心結は早速カレーを温める。
暖希はジャンバーを椅子の背に掛けると、ダイニングの椅子に座った。
待つほどもなく、チキンカレーとマカロニサラダが出される。
「いただきます」
「はい、どうぞ」
暖希は早速カレーを食べ始めた。
「美味しいよ」
「それはどうも」
心結はダイニングの椅子に座って頬杖を付いていた。
「ねえ。今度のオーディションいつだっけ?」
「1ヶ月後。だから今は毎日基礎練習」
「ふぅーん」
「興味ないか?」
「それなら訊かない」
「だよなあ」
「ねえ、暖ちゃん。小説家の部屋に夕飯運んでくれる?」
「また?」
「そう。きっとまた食事の時間忘れてパソコンに噛り付いているよ」
「しようがないなー。小説家は」
暖希は苦笑いしながらカレーとマカロニサラダと水の乗ったお盆を受け取った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます