第2話
「おはよう。心結」
心結が春の風を感じながら歩いていると、後ろから友人の荒木奈緒が声を掛けて来た。
「おはよう。奈緒ー」
「あーあ、今日も朝から疲れた顔して。イケメンに囲まれてるって言うのに」
「あのねー。奈緒。毎日、朝と夜はあの4人の顔を見ているわけよ。陰気臭いのもいれば、能天気もいる。はっきり言ってマトモなのがいないんだから」
「確かに浪人生に、小説家志望に、俳優の卵、根暗なサラリーマン。うーんちょっと……」
「でしょー。お母さんは私が年頃の娘だって事忘れてるんじゃないの⁈」
そう言いながら、2人は正門から校舎へと入って行く。
学校へ来るとホッとする。
明らかに空気が違うからだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます