12/24 クリスマスイヴ
『
「ごめんなさい。クリスマスパーティーに持って行く物を前に野良さんに確認した時に抜け落ちていた物がありました」
「うむ。間違いは誰にでもある。気にするな」
「そうそう。俺なんか間違いだらけ~」
「へらへらして言う事ではない。もっと気を付けよ」
「へい」
「
「へい」
「では、最終確認します」
「よろしく頼む」
「よろしく~」
「名物料理はちらし寿司、鶏の柚子山賊焼き、柚子のすまし汁。名物菓子は五色プリン。名物酒は松酒、金柑唐辛子の酒。名物土産は彩り麩、松脂ろうそく。間違いないですね?」
「うむ。間違いない」
「うん。間違いない」
「ありがとうございます。こちら、お品書きです。もう一度お確かめください」
「うむ。翠。確認しておけ。我はもう一度他の神々に明日は留守にする事を伝えに行く」
「行ってらっしゃい、野良さん」
「行ってらっしゃいませ~。野良様」
「
「はい!」
「よおし、柳青。ゆっくりじっくりとっくり確認するぞ~」
「はい!」
『
「クリスマスパーティーの準備。大丈夫だね。ね。ね。ね。
「はい。僕も何度も確認したので大丈夫です」
「明日はもう仕事をしないからね。ほかのみんなにも念押ししたし。ね。ね。ね。伶さん」
「はい。明日は存分に野良殿を労わってください。翠殿と、急遽参加が決まった柳青殿は僕が存分に労わりますので」
「………伶さん。ありがとう。僕、今年こそは。頑張るよ」
「はい。応援しています」
今日は十二月二十四日。
クリスマスイブ。
そして、明日は待ちに待ったクリスマスである。
(2024.12.24)
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