12/16 フローティングキャンドル
『
「吟華殿。失礼します」
黄緑の葉のレモンパーム。
青や白、薄紫、ピンクの小さな花を咲かせるローズマリー。
この二種類の植物が優しく水に包まれている、筒状の小さなガラスの器の中で、水面に浮かせているフローティングキャンドル。
吟華は部屋を暗くしては火を灯して、淡くも幻想的な光を放つフローティングキャンドルの前でお祈りをしていたのだ。
「今日の分の仕事は終わったから安心して」
「ええ。拝見しました。ですので、僕も帰宅する旨を伝えに来ました」
「うん。ありがとう」
自室の扉を開けた
(熱心にお祈りしていましたが。恐らく、
扉の前で佇む事、一分間。
伶は閉めたばかりの扉を素早く開いては、吟華との距離を一気に縮めて何をお祈りしているのかを問い質したのであった。
(2024.12.16)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます