第30話

ディノとロウの活躍で激しかった火の手は少しは落ち着いた。




いつ、また崩れるかわからない状態ーーーーーーーーーー…




リクも体の自由がまだ取れずにいる。




(せっかく二人が助けてくれたのに………)


ミラは何も出来ない自分に腹が立つ。











「……ミラ」


サッキまで気を失っていたハズのリクがミラを呼ぶ。




まだ多少は掠れてはいるが、ミラには十分に聞き取れた。




「……ゴメン……ミラ……僕にとって……人形達は……家族みたいなモノ……なのに……それなのに……キミに触れる事さえ……出来なくて……本当に……ゴメンーーーーーーーーーー…」


途切れ途切れで話すリク、ミラは唇を噛み締めて聞いていた。











「ミラ……!!」




「ディノ、崩れます!!!」





崩れだした天井ーーーーーーーー…











ガラガララガーン!!!










「「ミラーーーーーーー…!!!」」

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