第25話

ゴオォォオォォーーーーーーーーーー


火の勢いは徐々に大きくなり、部屋は殆んど煙で埋め尽くされていた。




「おいっロウ!どうすんだよ!?」




「そんなに急かさないで下さい」


ディノとロウは排気口の陰からリクとミラの姿を見ていた。




「勿論、助けますよ……」




「はぁ!?この状況で助けるって!!?」




「目の前で困っている人がいるならば、自分は助けますーーーーーーーーーー…それがあの二人だとすれば尚更助けないと………」




「いや、でも、もし、万が一だぞ!リクにバレたら、オイラ達………ただの人形になっちまうんだぞ!?」




「…それでも…やっぱり二人を助けたいーーーーーーーー…」


ロウの言葉にディノは天を仰ぐ。




ディノが言っている事も間違いではない。




二人を助けたい………




でもバレたら………




ディノが葛藤しているのもロウには痛いほど分かっていた。

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