第24話

「ゲホッ……ゲホッ……」


入ってきたのはリク……




「ミラ……!?」


リクはスグにミラに気付いて抱きかかえる。




(……気付いてない)


ちょっと冷や汗………




「あれっ?ココにいるのはミラだけ?他の人形達はドコに………!?」


リクは煙だらけの部屋を見渡すが、他の人形は見当たらない。




(大丈夫よ……皆は助けたからーーーーーーーーーー…リク……ココは危険なの……早く逃げないと……!!)


ミラはリクに目で訴える。






「…ミラ…何で…僕は…もう二度と…誰も失いたくないのにーーーーーーーーーー…」




(………)




「…また…あの時みたいに僕は…皆を…助けられないなんてっ!!」


リクは8年前と同じ状況の自分の不甲斐なさに涙が溢れてくる。




(違うのリク!皆は無事だからーーーーーーーーーー…どうして…こんな時に…喋る事が出来たらーーーーーーーーーー…)


ミラも又、歯痒い気持ちを抱いていた。

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