第18話

宣言通り、ミラの修理をやりきったーーーーーーーーーー…




ただ少しやり過ぎた変化もあった。




「ポチッとな!」




シューーーーーーーーーー…




リクがミラの腰辺りを押すと、スカートが回転して体が宙に浮く。




「コレでミラは空を自由に飛べるよ」


リクはニコリと微笑む。




(こんな力ーーーーーーーーーー…!?)


ミラは目が点になる……




「風に揺られる髪がキレイだよ」




(やっぱり……リクは不思議ーーーーーーーーーー…)


ミラはリクの温かさを感じていた。




実際に彼は人形1つ1つに愛を持って接していた。




まるで全ての人形が人間と変わらずに生きていると信じているーーーーーーーーーー…




だから、ミラを始めとするリクに関わった人形は彼を信頼していたーーーーーーーーーー…












そんなリクだから……




ある日の公演後ーーーーーーーー…




「リク!さっきの演技は一体何だ!?」




「すいません……」




「大体ーーーーーーーーーー…」




ーーーーー…






ーーーーーーーーーーーーー…









ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー…








ガミガミガミガミ………






あまりにガミガミと言うから、ミラは置いてあった小道具の金属の球を座長に向かって投げた。






ゴンッーーーーーーーーー!!




「イッテェ!!!」


見事に座長の額に命中




「何だ!?」




「???」


座長もリクも何が起こったか分からず、互いに顔を合わせて首をかしげる。

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