第17話

「今時、キミみたいな人形は珍しいな」


リクはミラをキレイに洗って、新品の服を着せて机に置いた。




「こんなキレイな髪をした人形は見た事ないよ」


リクは嬉しそうにミラの髪を手入れする。




(…………)


ミラは何も話さないが、リクにされるがまま状態……




「!?」


リクはミラの足の裏に刻まれた文字を見つけた。




「ミラ……?コレってキミの名前かな?」


リクはミラに尋ねるが、ミラは返事をしないので首をかしげる。




「ミラ……か」


名前を見つけたのが嬉しかったのか、リクの口許は緩んでいる。




「コレから僕がキレイに作り替えてあげるから」


リクはミラを抱きしめて、頭を撫でた。




(……………)


ミラはリクに見られないように顔を赤らめていた。

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