「アナタも生きた人形なんですね？」

ロウは強面の人形と対峙している。

「オレはギランｰｰｰｰｰｰｰｰ…まさか、旅一座の人間に拾われるなんてついてねぇーな」

ギランは三人を睨む。

「ｰｰｰｰｰｰｰｰ…って言うか、いきなり机の上から突き飛ばすって何考えてんの!?」

ミラがギランに食って掛かる。

「はぁ？そこのヤツがオレに絡んできたからだろ！」

「だからって、同じ生きてる人形なんだから」

「うっせー！」

ギランは側に転がっていたスパナをミラに投げる。

「!!?」

カーンｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ…！

「いい加減にしなさい！」

スパナを蹴りあげたロウが一喝する。

「でもｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ…ロウ」

「でも…じゃありません」

「んぅ～」

言い足りないと言わんばかりに不満を露にするミラ。

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