第3話
今日で転校してきて三日目
昼休みになると眞仲は体育館の裏にいた。
ココなら誰もいないし一人になれる。
・・・カツ・・・カツ・・・カツ・・・カツ
足音?
誰?
「眞仲だよな?はじめまして同じクラスの田村 滋でーす。シゲって呼んで」
「・・・・・・・」
「反応がねーな。寝てんのかよ?」
なっ・・・何やこの人?
「一緒にココで飯食って良い?」
「・・・えっ」
「結構、静かで良い場所じゃん」
田村は座り込んで弁当を食べはじめた。
なに考えてんだろこの人?
「いつも昼休みなったらココで飯食ってんの?」
「う・・・うん」
「お前、昼飯それだけだったら足りないだろ?」
「べ・・・別に足りるけど」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
又会話が途切れる。
「なあ、今日は暇?」
田村が沈黙をやぶる。
「ひ・・・暇やけど」
そう言うと田村は
「じゃあ、今日遊びに行こうぜ」
「えっ!きゅっ・・・急に言われても」
「良いじゃん!良いじゃん!」
田村の勢いに押されて眞仲は遊びに行くことになった。
放課後
眞仲は田村と一緒にゲームセンターにいた。
「あー!また負けた。眞仲強すぎだって」
田村がくやしがっている。
「・・・・・・・」
「ゲーセンなんて久しぶりに来たって」
「・・・・・・・」
「また反応なし?眞仲はゲーセン良く来んの?」
「め・・・めったに行かへん」
「そっか。なら今度は違うトコに遊びに行こうぜ」
「う・・・うん」
そう言うと眞仲と田村はゲームセンターを出ていった。
田村は時計を見ると
「ワリィ!今日七時から塾だったの忘れてた。俺帰るわ」
「・・・そうなんや。今日はありがとう」
「俺も楽しかったよ。じゃあバイバイ」
田村が見えなくなるまで、眞仲はその場でジーッとしていた。
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