第32話

「おはようッス」


教室に入って、心晴達に保柘が最初に声を掛けた。


「さっき靴箱でさ~勇斗の写真持ってる子がいたんだよ~」


「ーーーーーーーー…本当に」


「バリマジだって~」


「それはスゴいですね」


「……でも……様子が……変だった」


葉子は思い出しながら、納得しながら話す。






「ーーーーーーーー…それって、どんな子だった?」


勇斗は心晴達に尋ねる。


「どうしたの~」


「ーーーーーーーー…いや、少し気になって」


勇斗は何か考えているみたいだ。






「……恋の……予感」


「そうなんッスか勇斗?」


「ーーーーーーーー…それはないって」


勇斗は呆れ気味に答える。











ガラッーーーーーーーー…


「授業はじめるぞ!!」


先生が入ってきた事で勇斗達は各々の席に戻った。






カリカリカリーーーーーーーーーーーーーー






カリカリカリーーーーーーーーーーーーーー






カリカリカリーーーーーーーーーーーーーー






「ーーーーーーーー…」

(朝のアレは何だったんだろう)


勇斗は授業を受けながら、幼稚園で感じた違和感を思い出し頭の中で整理していた。

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