第20話

「竹之内 勇斗ーーーーーーーーっは今日も遅刻か?早辺、本間、お前ら何か聞いてないか?」


「知らないッス」


「知りません」


担任の質問に二人はすぐに答える。






「勇斗、昨日も遅れてきてたよね~」


「どうせ寝坊ッスよ」


「また屋上って事もあるやろ」


「……今日こそ……何らか……事故に」


「大丈夫、そろそろ来ますよ」


勇斗の状況をよそに五人は話していた。


「じゃあ、HR始めるからなぁ」











ガラッーーーーーーーー…


HRの途中で勇斗は教室に入ってきた。


「竹之内、また遅刻だぞ」


「ーーーーーーーー…すいません」


「この前やったテスト返すから早く席に着け」


勇斗は担任に言われるまま席に着いた。






「勇斗、おはようッス」


席に着くと、保柘が勇斗の方を向いた。


「ーーーーーーーー…おはよ」


勇斗は授業の準備をしながら話す。


「昨日も遅れてきたッスけど、どうしたッスか?」


「ーーーーーーーー…別に、大したことない」


「大したことないって何の話してんの~?」


二人の話を聞いていたのか知花が横から話に入ってきた。


「いや、勇斗が遅刻した原因を聞いてたッスよ」


「ーーーーーーーー…だから、大したことないって」


「何か怪しいッスね」


「うん」


知花と保柘は勇斗を疑った様な目で見る。


「ーーーーーーーー…ハァー、もう良いだろ」


「良くないよ~」

「良くないッス」






「清田、本間うるさい!!」




二人に担任の落雷ーーーーーー…






「そういう事でテストを返すから呼ばれたら取りに来いーーーーーーーー…




………


………


………


………




ーーーーーーーー…ちなみに最高点は97点なぁ、何かあったら担当教員を捕まえて交渉しろ!!じゃあ、HR終わるぞ」




そう言って担任は教室から出ていった。

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