第14話
その日の夜ーーーーーーーー
勇斗は自分の部屋で勉強していた。
……コックン……コックン……
慣れないコトをしたからか眠気があり、ウトウトしている。
ーーーーーーーー…コンコン
(ーーーーーーーー…誰?)
ーーーーーーーー…ガチャッ
ドアの方を振り返ると、パジャマ姿のヒカリ。
しかもーーーーーーーー…枕持参
「ーーーーーーーー…どうした?」
勇斗は勉強の手を止めて、ヒカリに尋ねる。
「……………」
ヒカリは無言でハンガーを差し出した。
「ろうかにハンガーおちてたの」
「ーーーーーーーー…ありがと」
(ーーーーーーーー…ハンガー???別に俺のじゃないケド………何で俺に?)
とりあえず勇斗はヒカリからハンガーを受け取った。
「ーーーーーーーー…あぁ……じゃあ、お休み」
「……………」
ヒカリは無言でその場に立っている。
(ーーーーーーーー…えっ、何?もしかしてーーーーーーーー…)
勇斗は色んなコトを考えて
「ーーーーーーーー…ココで一緒に寝る?」
そう言うと、ヒカリの表情はパッと明るくなった。
「ーーーーーーーー…俺は布団で寝るから、ベッド使って良いよ」
「………えっ」
「ーーーーーーーー…えっ!?一緒にって、部屋だろ?」
「…ヒカリ、いつもパパとベッドでねるよ」
ヒカリは勇斗のベッドに入って言う。
「ーーーーーーーー…そうなんだ」(ーーーーーーーー…まあ、良いか)
勇斗は机の電気を消して、ベッドに入った。
「ーーーーーーーー…じゃあ、寝ようか?」
「うんっ」
互いに疲れていたのか、ベッドに入った二人はスグに眠ってしまったーーーーーーーー…
「まぁ、何とか上手くいくでしょ」
「そうだね」
汐莉と満琉が勇斗の部屋の前で話していた。
「日頃、勉強しかしてない勇斗には良い薬になるでしょ」
「うん、兄ちゃんと仲良くして貰わないと困るんだよね」
「困るって?」
「僕はヒカリちゃんの面倒みれないし、何よりもバスケに集中したいから」
満琉は淡々と話す。
「ーーーーーーーー…アンタって、バスケ絡むと人間変わるわよね」
汐莉は苦笑いしていた。
「ーーーーーーーー…出来た!!」
満琉は勇斗の部屋のドアにあるフックにプレートを引っ掛けた。
【イサト・ヒカリの部屋】
プレートにはそう書かれていた。
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