二歩目

第15話

ピピピピーーーーーーーー…!!


目覚ましの音が部屋の中に聞こえる。




ピピピピーーーーーーーー…カチッ


勇斗は布団から手だけを出して時計を止めた。




「ーーーーーーーー…」


勇斗はゆっくりと起き上がる。


(ーーーーーーーー…ん?)


横を見ると、ヒカリが寝ている。


(ーーーーーーーー…???)


低血圧のせいか頭がボーッとしている。


(ーーーーーーーー…誰だっけ???)


勇斗はベッドで眠り続けるヒカリを見ながら働きの悪い頭で考える。






(ーーーーーーーー…そうだ、ウチで預かる事になって……姉貴に言われて面倒みる事になって……それから一緒に寝てーーーーーーーー…)


勇斗は徐々に頭の中が整理されていく。






「…スーーー…スーーー…」


スヤスヤと寝息を立てているヒカリを見ていると、勇斗は何かを思い立ったように立ち上がった。

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