第6話
「ーーーーーーーー…何で、俺?」
勇斗は首をかしげる。
「何でだって!?私と母さんは仕事してるし、お婆ちゃんに今以上の負担をかける気なの?」
「ーーーーーーーー…満琉………」
バァーンーーーーーーーー!!!!!!
「子供に子供のお守りさせれるか!!!勉強ばっかりしてんだから、ちょっとは他の事にも興味を持ちな」
「ーーーーーーーー…興味って」
勇斗が周りを見るが、家族は汐莉の言葉を黙って頷いているだけ。
ーーーーーーーー…コン…コン
「あれっ、どうしたのヒカリちゃん?」
「おトイレ…」
「あっ、おトイレねっ」
汐莉がヒカリのそばに屈んで微笑む。
「そうだヒカリちゃん、お父さんが帰って来るまでアソコにいるメガネのお兄ちゃんが面倒見てくれるからね」
「ーーーーーーーー…ちょっと」
「何でも言うんだよぉ~」
「うん」
ヒカリは晴れやかな顔で勇斗を見ていた。
(ーーーーーーーー…勘弁してくれ)
「アンタ分かってるだろうけど、あの子に何かあったら人生にピリオド打つからね」
「ーーーーーーーー…分かってるって」
「とりあえず、トイレの場所からーーーーーーーー行きな」
「ーーーーーーーー…ハイハイ」
こうして勇斗はヒカリの面倒を見ることになった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます