第5話

「私の弟……雅史いるでしょ……大変なのよ……消えたの」




「ーーーーーーーー…消えたって、どういう意味?」




「奥さんが亡くなって、一人でヒカリちゃんを育てていく自信がなくて蒸発したの」


















「ーーーーーーーー…そっか」


母親と汐莉の説明で大方の状況を勇斗は把握できた。


「今ので理解出来たアンタの頭の構造がスゴいよ」


汐莉は熟知した様子の勇斗に呆れている。



「とにかく、いなくなった雅史が見つかるまではウチで面倒見ることになったから皆もそのつもりで」


最後に勇斗の母親が家族に伝えて話は終わった。


それでも、当たり前だけど何だか皆は考え込んだ様子だったーーーーーーーー…











「そうだ、勇斗」


汐莉が何かを思いついて勇斗を呼んだ。
















「お前がヒカリちゃんの面倒みろ」




えっーーーーーーーー…?????




勇斗は言葉を失った……

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