第3話

「イッサト~!!」


勇斗が靴を履き替えていると、女の子が後ろから抱きついてきた。


「ぅわっ!?」


勇斗は少しよろめいた。


「勇斗、もう帰んの?」


「ーーーーーーーー…うん、帰るケド」


「じゃあさ、ウチラと遊びに行こうよ」


「ーーーーーーーー…とりあえず離してくんない」


勇斗が笑って言うと、女の子はゴメン、ゴメンと勇斗から離れた。






「勇斗の家行きたい!!」


「ーーーーーーーー…それはムリ」


勇斗は笑いながらキッパリ言う。


「えー!?何でダーーーーーーーー」




プルルルルルーーーーーーーー


「ーーーーーーーー…ちょっと待って」


勇斗が携帯を取り出して、通話ボタンを押した瞬間


「ーーーーーーーー…はいは……」


『勇斗!!!アンタ今からスグに帰っておいでっ!!寄り道したら殴る!!分かったわね!?』


ブツッーーーーーーーー…




「「「……………」」」


一瞬の出来事に女の子達は固まっている。


「な……何……今の…」


「ーーーーーーーー…ゴメン、やっぱり今日は帰る」


「えーっ!!何でーっ!?」


「ーーーーーーーー…しょうがないって、急用だから」


勇斗は何度も謝って、急いで自宅へ向かった。















「やっぱり、あの噂ってホントなんかな」


「噂って?」


「ほら、勇斗が女と同棲してるってヤツ」


「えー!?ヤダ~!!」


「ヤダ~!!ーーーーーーーーって私に言われても」

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