第7話
「いや、そういう事じゃないんだーーーーーーーー…」
そう言うと、靖春は一度、言葉を飲み込んでブランコから立ち上がった。
「そうじゃないんだ」
靖春は街を見渡しながら話す。
「相手の女性はスゴく素敵な人だよーーーーーーーー…でも、何て言うか……僕で良いのか?上手くやっていけるのか不安でーーーーーーーー…自信がないんだ……」
靖春は最後の言葉に自分の情けなさを感じながら苦笑いで言うと、女の子もブランコから立ち上がって靖春の隣に並んで言った。
「兄ちゃんだったら、きっと大丈夫やって」
女の子は靖春と会ったばかりなのに確信を持った表情で言った。
そしてニコリと笑った。
(…………?)
靖春は女の子の笑顔と自信に溢れた言葉に懐かしさと温もりを感じ、抱えている不安が体の中から消えていくように感じた。
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