01-24.世界の初めての光

「私は……これから、どうすればいいの?」


 背中の翼が再びかすかにふるえる。それは彼女に応えるような動きだったが、言葉にはならなかった。世界は広がっているのに、彼女の心には孤独だけが満ちていた。


 夜明けが近づくと、空がわずかに明るくなる。彼女の翼はその光を受けて輝き、初めての自由の象徴のように見えた。しかし、それは彼女にとって、何かを失う不安の始まりでもあった。


「私は……何者なの?」


 問い続ける彼女の心に、まだ答えはなかった。

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