第十二章:新たな守護神

 晴翔は涙目でクラムスの姿を見つめていた。水色だったその体は、光と闇の混じり合う複雑な輝きに包まれていた。


「晴翔……」

 クラムスがゆっくりと口を開いた。その声は、ニールとクラムスが混ざり合っていた。


 晴翔は立ち上がり、震える声で問いかけた。

「……ニールは完全に消えちゃったの?」


 クラムスは少し俯き、穏やかに答える。

「ニールは消滅した。だが、その意志はここに残っている。この俺の中に。」


 不思議と晴翔はクラムスを受け入れられた。

 ニールが意思を無駄にするわけにはいけない。そう思った。

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