第3話 純な感情
─その頃学校
キンコンカンコンコキンカンカンコキコキカンカンコーン
─メイのクラス
「おはようメイ今日も一緒に登校してて仲良しじゃん」
ステップを踏みながら小気味よくそのクラストメイトは今日も私に話しかけてくる
「うん、そうだねぇ」
「ハルト君とは進展あった?」
「いつも通りだねぇ」
「やっぱ全然引っかかる感じない?」
「そうねぇ…引っかからないっていうかさあれは」
「あれは?」
「釣る気がないというか、餌を待ってないというか」
「竿はあるのに?」
「やめてね」
「男らしくないってこと?」
「うーん…」
─ハルトのクラス
「おーっす鼻水好青年」
「それ言ってくるのもう君だけだよ」
こいつは野球部の…誰だっけ?まぁ結構話しかけてくる。
「そんで、どうなんだよメイさんは」
「またその話かぁ…」
「正直、俺も聞かれるんだよ周りに君たちの事をさ、狙ってる奴多いみたいだぜ?」
そいつが目線を送った後方に何人か活発そうな男たちがたむろしていた。
なんていうか、皆すごいなぁ…。
「僕は、正直そんなの分からないよ、興味がないんだ」
「興味ってお前…まぁまた適当にごまかしとくわ!じゃあな」
そう言うと、そいつはひょいっと人の鼻水を包んだティッシュを手に取り慣れた手つきでゴミ箱に投げ入れると、そいつらの方に駆けていった。
なんで皆そんなことばっかり言うんだろ…
季節は冬、周りはなんか浮足だっているが、自分には全くと言っていいほどそんな感情が沸いてこない。
未だに週に何回する?っていうクラスメイトの質問にまともに答えられない。
僕はそんなタイプの人間だ。
そんなこと思いながら少しだけ黄昏ると、ホームルームの時間になったのだった。
─その頃、ぼろ
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「どうなってしまうんだああああああああああああ」
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