第7話 彼女は――
自分の
僕に縋りつき嗚咽を漏らすミアさんは、僕からの反応が返ってこないと解ると一、二歩さがって――
「ちょ、ちょっとミアさんっ!?」
あろうことかワイシャツのボタンに手をかけゆっくり外していく。
今すぐに止めさせるべきなのに体が動かず目が離せない……。
一つ一つボタンが外れていくにつれ徐々に露わになる柔肌を前に生唾を飲む。
やがて――
「マイト、様ぁ……」
「――――っ!?」
ワイシャツが滑り落ち再び晒された神々しい裸体を目の当たりに意識ごと吸い寄せられる。
全身染みなくハリがあって瑞々しい肌。小柄で華奢でありながらも大きめで整った椀型の美乳、その先に控えめに鎮座する薄桃色の突起。バランスよくくびれた腰回りに愛らしいおへその窪み。正面を向いていて今は見えないプリンとしたお尻。
女の子にとって大切な場所を覆い隠すワインレッドの淡い叢に至るまで――
総てを曝け出して見つめてくる濁り曇ったアメジストで我に返った僕は迷わず彼女を抱きしめた。
「
「マイト様、私は……」
「初めて会ったばかりなんだからお互い知らない事だらけだけど、こんな風に焦らずゆっくり知っていけばいいと思う。勿論、君が僕を見限って逃げたとしても僕自身は仕方ないと思うし、何よりこの場合は契約破棄にはならないだろ?」
「はぅぅ……そんな言い方はずるくて意地悪です…………」
小声で呟かれたそのセリフは聞こえなかったけれど、抗議するように胸板を頭でぐりぐりしてくるミアさんが拗ねているんだと解って心が和んだ。
「正直、知らない男の人に召喚されたと知った時は人生が終わったと本気で思ってました」
ミアさんの独白には同意しかない。
しかし、顔をあげた彼女は熱を帯びた瞳で――
「ですが、初めて会った召喚術者の――
…………………………はい?
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