Scene7 ロゴスは問題の本質を見誤らず、仮説を否定する
数日後、私はロゴス様が運転する車に揺られていた。
事件の容疑者候補たちに、会いに行くのだ。
「ねぇ、ロゴス様。私、この数日間、
私は助手席から、隣のロゴス様に言う。
「何か、いい案は浮かんだ?」
ロゴス様はまるで
彼は秘密主義的で、明確な証拠が出てくるまでは推理を話してくれないことが多い。
でも、ロゴス様のことだから、きっと密室の謎なんて、もう解き終えているのではないかと思う。
「一つ思いついたんですけど、人物誤認トリックが行われたんじゃないでしょうか」
私はロゴス様に認めてもらいたい、と
人物誤認トリック――
「
犯行を終えたら、犯人は堂々と表から路地裏を出てしまえばいい。表からであれば、足跡も残らない。
しかし、ロゴス様の反応は
「それって、本質的には何も解決していなくない? 犯行時に路地裏を脱出できても、犯人は結局、
うぐっ……。それは確かにそうだ。
でも、これは事前に予測していた反論。諦めるな、私!
「じゃあ、こういうのはどうですか? さっきの人物誤認トリックに加えて、空間誤認のトリックも行われていたんです。
「えーっと、つまり……」
ロゴス様は運転しながら思案する。
「
むぐぐぐぅ……。
うーん、これ以上の仮説は用意していない……。でも、
「人物誤認も空間誤認もだめなら、あとはもう
私は背もたれにぐでーっと身を預けて、思いつきを話す。
「あっ、これ、意外とありうるんじゃないですか?」
「意外な犯人ではあるね。でも、さすがに
ロゴス様は苦笑しながら否定する。
どうやら私はまだまだ、立派な
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