Scene6 あかりは小説家の人間性を知り、低俗な現実を拒絶する
私は机をばんっと叩いて立ち上がった。
「不倫相手ぇ!?」
「並木さん、座ろう。
ロゴス様が
「どういうことですかっ! あんな純愛を書いておきながら、不倫だなんて……!」
「私に詰め寄られても困るが……。事実、
あくまでも冷静に、
「あのさ……、話がズレるとは思うんだけれど」
ロゴス様が恐る恐るといった様子で口を開く。
「最新刊の『小説家になれなかった男』って、
「ジャンルは
私は椅子に戻り、机に突っ伏して頭を抱える。
「あー、なるほどね……。
ロゴス様があっさり言った。あんまりな扱いだ。
「では、事件に話を戻そう。警察が最も疑いを向けているのは、妻の
「夫婦揃って不倫……。なんですかそれ、どこの昼ドラですか。愛と肉欲の四角関係ですか。うぅー、ドロドロしてるぅ……」
私は無気力に机から顔を上げて、ぶつぶつ呟く。
「
ロゴス様が小声で、子供をあやすみたいに私を
「事件当日の夕方頃、
「うわあ……」
私は顔をしかめる。きっと、今の私の表情は梅干しよりも
「もう、怒鳴り合いに次ぐ怒鳴り合いの、大喧嘩だったそうだ。その際、
おお、堂々たる殺害予告だ。そりゃあ、疑いを向けられても仕方がない。
「それから、
「
ロゴス様が無感情に尋ねる。
「
もしも管理人さんの証言が確かならば、
「最後に
「以上が容疑者候補たちに関する主な情報だ。〈
「そうですね……」
ロゴス様は顎に手を当てて思案する。
「一旦、本人たちから直接、話を聞きに行こうと思います。残念ながら、
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