第12話 不穏②
ゼファー・アヴェローグ
その為、王位
ゼファーの母親がこの国では
アルカーナ王国は
しかもゼファーは人が
あまりに毛色が
父は王位には全く
良くも悪くも、
しかしゼファーはその
自分の置かれている立場の
ゼファーを
なんの苦労もしたことのなさそうな
「おや、フォルクス
国王の
フォルクス
「これはアヴェローグ
気さくに話す
フォルクス
「ええ、ノールフォールの
生まれた
「とんでもございません。元は
そう言ってフォルクス
「顔をお上げ下さい
そうだ。思い出した。
フォルクス
アルカーナ
昔
「
「……
フォルクス
フォルクス
「アヴェローグ
書類に目を通していたエヴァンクール国王は書面から目線を上げ、口の
「やあ、来たか。
「ガヴィにも来てもらってすまない。例の件だが、フォルクス
国王もソファに座り、さして新しい情報はないのだが――と前おいて国王は女官を下がらせた。
ふと、イルは
イルの、というより野生の――
(……なんだろう。何か
鼻が、ビリビリする。
国王が
未だ国王の手のにあるティーカップをみてイルは国王の
「
「何事ですか?! ……この
イルは
「待て!」
今にも
イルは
「……大事ない。それよりもゼファー、
ゼファーもガヴィもハッとする。
ゼファーは
美しい
「……
国王は立ちあがるとイルの頭を
「皆、剣をしまいなさい。私は大事ない。……アカツキが助けてくれた」
周りを見ると、そこに居る全員が剣を抜いていたことに気づく。
「
ゼファーが
国王はフムと考えるような仕草をするとイルを見つめながら言った。
「……
そういって
「しかしこれで、いよいよきな
ガヴィが
三人と
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