第7話 銀の髪の公爵②
「ガヴィ!」
しばらく待つと、
「……まったく君は!
(う……、わぁ!!
こんな顔の人……いるんだ……!)
見事な
「
王子待たせんのも悪いし、お前呼んだ方がはえーもん」
……
だとしたら彼はガヴィよりも格上であるし、王家の血筋を持っていることになる。失礼にも程がある。
「……君な……」
しかし青年はそんなガヴィの
「……こちらの
「おう。シュトラエル王子が名付けた。
――アカツキだ」
ガヴィに紹介されて、
「初にお目にかかります。アカツキ
私はゼファー・ティグリス・アヴェローグと申します。以後お見知りおきを」
「おまえ……
ガヴィがイルを見て
「……君の接し方の問題じゃないのか?」
やれやれ、と
***** *****
アルカーナの
しかし、光もきちんと
落ち着いたレリーフの入口を抜け、
ガヴィとゼファーはある部屋の前に立つと
そこは
ガヴィは
どうやらここはゼファー・アヴェローグ
イルはガヴィに習い、ソファの
イルが落ち着かない気持ちでいると、
ゼファーはお茶を受け取ると何やら
部屋には二人と
「……さて、アカツキ
だが……王子
まあ……君と、私のお
一週間ほどガヴィと行動を共にし、
「来週辺りに王子が庭園に出ている時にでもさり気なく引き合わせよう」
王子からもお
「……ところで、」
ゼファーは
「今回の王子
……だが、気になる事はある」
「……
(――!!)
ゼファーの口から思いがけず自分と関係する言葉が
「村?」
「……ああ、小さな村だ。
ガヴィが顔をしかめる。
イルは
「……
……しかし、むごい
だが――
「同日に王子の
……
それに加え、……その村と言うのが『
カツンとカップが皿にあたり、ガヴィが持っていた
「私は二つの
「……確かにな」
「王子
だが引き続き
……
ゼファーから
「……
いつもとは
(――この人達といれば、
父に言われた通り、あの場から
知り合いも、
父が
王子の側で彼の笑顔を守れたらと思っていた。
けど、
(
イルは
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