双子の呪い

父の本音

俺には双子の子供がいる.

年頃の子供たちにしてはとても仲がよく仲違いをすることはないと安心しきっていた.

小さい頃の仲の良さのまま大人になってほしいと願っていたのだが、願いに反して仲違いしてしまったらしい.

らしいというのは妻から聞いただけで現状を見れていないからだった.

仕事に忙しく、妻の話を話半分しに聞き、ちゃんと考えなかったことが悪かった.

二人の関係が本格的に悪化したらしい.

上の子は下の子に必要以上に構っていたが一切関わらなくなり、下の子は下の子で関わられなくなったことで羽目を外しまくっている.

元々上の子が過干渉で下の子は少し面倒に思っていた様子だったから、ここぞとばかりに遊んでいるがやっぱり気になる様子だった.

その光景が異常だと妻に言われ、やっと重たい腰をあげて見た光景は妻から聞いたそのまんま、もしくは少し悪化しているかもしれない.

少し面倒に思いながら話を聞いても意味がわからない.

親からするとそれぞれ上の子はもっと女の子らしく、下の子はもっと男らしくすればいいのにと思ってしまう.

双子がこんなに面倒だったら

―［双子なんて生まなければ良かった］―