2021年の記録1

【1月】

元旦早々PCR検査を受けた。勤め先でコロナ陽性者が出て、タイミング悪く自分が発熱したためだ。

発熱したのは12月末で、この日はもう熱は下がっていたんだけれど、家族親族を納得させるために関係各所に電話した。


まず、県のコロナ相談窓口に電話。

「当番医を調べますのでお待ちください」

事情を説明したらすぐに動いてくれた。電話も二回目で繋がった。

正直、熱がなければここで弾かれると思ったので驚いた。職場に感染者というのが強かったのだろうか。


その後、当日の当番医に連絡したらすぐにPCR検査の手配をしてくれた。

検査の時間が決められて、午後には市内の検査場に。

検査場は混んでいた。ドライブスルー検査というやつで、車に乗ったまま駐車場内で順番に受けた。


元旦から外で走り回らざるを得ない医療従事者の方々に申し訳ない気持ちになった。

検体を入れるための樹脂製の試験管みたいのを渡された。印字されたシールの番号は136番。数字が大きくて驚いた。

12月に地域のスナックから感染拡大した影響だと言われていた。

検査結果は陰性で一安心。

私は友達はいないし、酒は飲まないので感染するとしたら職場からが一番有力だ。それがなくて本当に良かった。


三が日の途中に会社の偉い人から連絡。事務所で二名が感染していた。

PCR検査の手配もしてくれていたけれど、すでにやったと伝えたら驚かれた。


会社が始まるも、すぐに緊急事態宣言が発令された。

状況的には昨年の四月よりも大分悪い。当時の感染者100人以下という数字が夢のように見える。



【2月】

緊急事態宣言が全国11くらいの自治体(記憶があいまい)で発令されてから、山梨県は感染者が明らかに減った。ほぼ一桁である。

多分、人の行き来が無くなったからだと思う。

緊急事態宣言が一月延長されたけれど、それがどうなるか。ワクチンの摂取は医療関係・高齢者などが優先で春以降になるらしい。

というわけで、状況はそれほど変わらず、先行きは暗い。

あとオリンピック関係の偉い人がとんでもない失言をして世界中で炎上していた。


2月13日夜、東北で震度6程度の地震。山梨はそれほど揺れなかったけれど停電した。

まず停電して、それから長い揺れ。東日本大震災を思い出した。

当時と違って今は子供が二人、しかも一人は赤ん坊なので、避難生活への心配が脳裏によぎって不安になった。

その後停電は復旧したけれど、とりあえず防災用品を買い足しておくことにした。


【3月】


3月に入って、緊急事態宣言は延長。東京の感染者数は下げ止まり。

山梨県の感染者数は落ち着いているけれど景気は悪い。

昨年と違うのは春が近づくにつれても感染者が減っていないこと。

昨年夏頃のように東京の感染者数が劇的に抑えられることは難しそうに思える。もう家の中に籠もるのにも限界があるだろう。

唯一の光明はワクチンの摂取が始まったことだけれど、自分が受けられるのは多分年内の後半になりそうだ。

世の中が持ち直すのは来年くらいだろうか、などとぼんやり考えている。

また、今月11日で東日本大震災から10年。特集番組を五歳の息子が食い入るように見ているのを見て、そのうち当時の記憶を掘り起こして書き記しておこうと思った。


21日に東京周辺の緊急事態宣言が解除されるらしい。ここ一週間は感染者数が前週を上回っていて、下げ止まりどころか増加傾向。

桜も開花している花見シーズンと合わせて外出者が増えて良くないことにならなければいいと思う。

※その後、月末に向かって順調に感染者は増えた


【4月】

東京よりも先に緊急事態宣言を解除した大阪の感染者数が増えて、4月10日時点で一日の感染者数が900人を超えた。

山梨県でも東京に近い上野原市や観光客の多い富士五湖地方で感染者が増えている。

テレビで「山梨モデル」として感染対策が紹介されていたけれど、そもそも人口が少ないのが大きいのではないかと思う。


まんえん防止措置という制度がいつの間にか作られていて、それが始まった。今までと何が違うのか今ひとつわからない。

海外ではイスラエルとイギリスでワクチン摂取の効果が出始めている。

日本はオリンピックはやる気らしく、聖火リレーを始めた。


4月中旬。大阪が大変なことになっている。感染者は連日1000人をこえており、その数すら検査が追いついていないという噂がある。医療体制も逼迫している。手術が先延ばしにされたり、自宅療養の人が増え続けている。

ワクチンの摂取は輸入量が増える五月以降にならないと速度が上がらなそう。

あまり明るい気配は無い。


【5月】

今年もゴールデンウィークは緊急事態宣言。

ただ、宣言に昨年ほどの威力はなく、首都圏ナンバーをかなり県内で見かける。

変異株というのは非常に厄介らしく、これまで感染を危険視されていなかった若い人達が大分感染している。

直近の東京の感染者の割合だと、二十代と三十代が五割以上だった。

赤ん坊や子供の感染者もいるそうなので家族が心配だ。

緊急事態宣言が出てすぐに延長の話題が出ている。大阪の感染者数は1200人くらいの高止まりで、検査数が飽和状態でこの数値になっているんじゃないかという噂もある。

東京も一日の感染者が1000人を越えた。インドは一日40万人もの感染者を出していて桁が違う。


連休中は都内からかなりの人が外出しており、道は渋滞していた。


ゴールデンウィークの終わりと共に緊急事態宣言が延長された。

大阪は一日に40人もの死者が出ており、感染者数は横ばい。東京も横ばい。

その他の地域では過去最多の数値が出ており、重傷者数は過去最多となった(5月9日時点)。

オリンピックについてはアメリカの新聞などが開催を疑問視し始めた。

ワクチン摂取は進んでいるけれど、まだ一千万人にも届いていない。


五月末、緊急事態宣言の範囲が増えつつある。6月まで延長する空気がある。

オリンピックは国としてはかなりやる気らしい。

アメリカから日本への渡航が禁止されたり、国連から「やめとけ。なんなら賠償金は払わなくていい」と外圧があるけれど、現段階では進んでいる。

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