コロナ禍の時期に書いていた手記

みなかみしょう

2020年の記録

【2020年】

 2021年に一年前を思い返してつけた記録になります。

 会社の仕事内容など、個人情報を削除してありますので、ご了承ください。



【1月】

新型コロナは話題になったばかりで、海の向こう、武漢での出来事という印象だった。

大変なことになったと思いつつも仕事は普通にあり、いつものように出勤していた。

世の中もオリンピックに向けて準備していた。

1月後半になってクルーズ船に感染者が発生して騒ぎになった。停泊中の船への対応や、感染者、非感染者をどうそれぞれの国に帰すか、隔離期間を設けるか、そもそも感染対策は万全なのか、などで議論になっていた。

この時から、いざ国内でコロナが流行ったら大変そうな雰囲気はあった。


【2月】

まだこの頃も国内での流行はなく、仕事にも変化はなかった。オリンピックに向けての準備もしていた。

マスク不足になってたかは記憶にない。

これを書いている2021年1月の現在と比べると全然のんびりしており、会社でも新年会をやっていた。

その時にクルーズ船のことや、NTTの契約社員が感染して通勤してたみたいな話をしたことを覚えている。

新年会には東京からも人がやって来ていた。


【3月】

日本国内、主に東京でコロナ感染者が現れ始め、仕事に影響が出始めた。

世間でもマスクが売り切れたりと世の中が混乱し始めた。

その後、風評から小麦粉が買えなくなったりホットケーキミックスが買えなくなるなど、世間への影響が色々とあった。

この頃、暖かくなれば感染も治まるとか暢気に話していたことを覚えている。

日本よりも海外の感染状況の酷さが話題になっていた記憶がある。


【4月】

4月7日に緊急事態宣言発令。都内から人が消えた。

妻が妊娠していて9月出産予定だったので、その際の分娩のことが心配だった。

通常、出産までにある数々の講習はほぼ開催されなかった。


【5月】

緊急事態宣言が出て世の中が静かになり、外出を控えて大人しく家で書き物をしていた。

幸い、この年はWEBに投稿していた小説の書籍化案件があったのでその作業で気を紛らわせていた。

妻も自宅作業になり、リモートの設定をした。私のPCを使うので、自宅待機中に好きにPCが使えなくてちょっと困った。

事件として、ゴールデンウィークで帰省を控えなかった若者が山梨県内でコロナ陽性。

PCR検査をした日も遊んで感染者を増やしてしまい批判を浴びた。家に石などを投げ込まれたらしい。

この件で一番恐かったのは田舎の噂の広がり方で、報道の翌日には住んでいる地域や家族構成、友人関係などが知れ渡っていた。

それも、複数のルートから同じ情報が入ってきた。人間経由の情報の伝わり方は恐ろしい。

この辺りで緊急事態宣言は解除されたけれど、取り巻く状況は変わっていなかった。


【6月】

あまり覚えていない。書籍化作業などをしていたと思う。

もうこの頃にはオリンピックの開催は断念されていて、困ったことになった会社が多いようだった。

定額給付金があったのもこの頃だろうか? 地域によっては市民一人に一万円を追加で支給してくれていた。


【7月】

やはりあんまり覚えていない。梅雨が長く、梅雨明けしたら物凄く暑かった気がする。

書籍化作業が佳境で結構大変だった。夢の中でも改稿作業をしていた。

妻の出産予定日も近づき、そちらへの備えもした。

本当は都内で色々と買い揃えたかったけれど、市内で済ませることになった。


【8月】

状況変わらず。2020年末に比べれば感染者も少なく、落ち着いていたと思う。

都市部に住む友人はゴールデンウィークもお盆も帰省しなかった。

この頃は近くの商業施設に子供を連れていくことができる雰囲気だった。

ただ、東京まで出ていく勇気は無かった。そもそも妻が身重で遠出できない。

あと、無事に書籍の1巻が発売しました。


【9月】

下旬に次男誕生。

緊急事態宣言下よりも基準が緩くなったのか、出産は見届けることができた。

ただ、その後の入院病棟には出入り禁止、入院中の面会も禁止。

生まれて初めて母親と離された長男が、もの凄く泣いた。


【10月】

この頃になるとマスク不足も解消していて、あれがないこれがないということはほぼ無かった。

問題は事態の解決が見えないことだけ。


【11月】

冬が近づいてきて感染者が増加。

先行きが見えないけれど、子供が健康なのが幸いだった。

おむつやミルクが入手しにくい状況でなくて良かったと思う。


【12月】

書籍の2巻が決まっていてその作業の大詰めで大変だった。

年末進行な上に1月の休業日を増やそうという政府のお達しもあり、締め切りが大変なことになっていた。

あと、1巻の倍近い書き下ろしがあったのもきつかった。

作業日数は1巻より短いので。コロナで自宅待機が増えていなければ順調に作業できなかったと思う。

東京に歩調を合わせるように山梨県内の感染者も急増。色々と不安になる。

12月中頃からアメリカでワクチン接種が始まり、その効果が出るのを心の中で期待していた。

年末、子供から風邪を移されて大変なことになった。


タイミング悪いことに、大晦日に職場でコロナ陽性者が出たと連絡があった。

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