2021年の思い出2

【6月】

6月になった。ワクチンの摂取が二千万回が見えてくるくらいになっている。

職域接種など対応も広がり加速する兆しがある。

ここに来て出た新たな変異株が非常に感染力が強いらしく、保育園でクラスターが発生するなどの実例が出始めた。二歳以下でも容赦なく感染するようなので、子供がとても心配だ。


山梨県では韮崎の障害者施設でクラスターが発生。連日数十人単位の感染者が出ており、凄い勢いで広がりを見せている。

感染拡大といえば、対策が上手くいっていた台湾で隔離期間を短く設定していた国際線パイロットから一気に感染が広がっている。一度広がり出すとなかなか止まらない。

緊急事態宣言は続いており、東京は毎日の感染者数が下げ止まっている。有名無実化とまではいわないが、町行く人の緊張感は大分薄まっているように感じる。

これで緊急事態宣言が解除されると飲食関係が解放され一気に人手が増えるのでそちらが少し心配だ。



6月20日

明日から緊急事態宣言が解除される。感染者が下げ止まった現状のままだとオリンピックの時期に再び宣言が必要という予測もあるようだ。


それとは別に生後九ヶ月の次男がRSウイルスに感染。軽い肺炎にまで症状が悪化していた。

地元の診療所から大きな病院への紹介状を書いてもらい、そのまま検査。

このご時世なのでコロナウイルスの検査も平行して行ったがそちらは陰性。

入院も覚悟していたけど、吸入と投薬のみで何とかなりそうとのことで安心した。

病院についていきたかったけれど、念のため私は自宅に待機していた。


6月24日

宣言解除早々、東京の感染者数が前週より多くなっている。山梨もクラスターが多発でちょっと恐い。海外から来た選手団に陽性の人がいて早くも騒ぎになっている。成田で水際対策が上手く機能しなかったようだ。



【7月】

7月7日

本日の東京都の感染者は920人。内訳を見ると20~40代が中心。明らかに昨年と状況が変わっている。

国は緊急事態の再宣言を選択。オリンピックのための緊急事態宣言だと言われている。

ワクチン摂取は順調に進んでいたが、ここに来て国の調達量が足りないことがわかり、急ブレーキ。私もまだ打っていないし目処もたっていない。



7月23日。

今日がオリンピックの開会式なのだが、大変なことになっている。

数年後に美談のネタにされないためにも、今日までの出来事を書いておく。


・数日前、音楽担当が過去の障害者虐待で炎上して辞任

・前日、演出担当が過去のユダヤ人ホロコーストネタで炎上して解任

・当日、女性蔑視で辞任した人を名誉顧問にしようとしていると報道があり炎上中


その他にも既に関係者で十名以上の感染者が出ていたり、コロナで棄権する選手がいたり、トライアスロン会場の下水問題が再燃したりと色々起きている。

何より前日の東京における感染者数が1900人以上で今年一月以来の波が来ている。

私の住む山梨はオリンピックに会わせた連休のおかげで東京・横浜辺りからの観光客が押し寄せている。

感染状況の悪化が心配だ。


【8月】

8月4日

東京の感染者数が4000人を超えた。当たり前のように感染者は増え続けている。緊急事態宣言の効果が今ひとつなのは相変わらずで全国的に過去最高値を更新している。


東京都内は医療情勢が逼迫しており「搬送先がないから救急隊に時間的余裕が生まれた」という状況になっているなんて話もあった。

政府が肺炎の症状があっても自宅療養とし、それ以上の症状になったら入院へと方針転換しようとして大炎上している。感染初期で治療できなければ重傷者の大量発生に繋がるからとのことだ。

重傷者というのは人工心肺に繋いだお祈りタイムだそうなので、そこまで症状が進む人が増えるのは恐ろしい話だ。


8月8日

東京のみならず感染者数は全国的に過去最高を更新している。山梨県も例外ではなく、私の住んでいる地域では防災無線で不要不急の外出をしないように呼びかけが行われた。


8月15日

感染拡大は続く。一日の感染者は2万人を超えた。パラリンピックは予定通り、甲子園は開催、フジロックの開催も話題になっている。地元だと山中湖のイベントもやるようだ。

東京都内では救急車が患者を搬送できず、自宅療養で死亡する例も出ている。感染、一部が重症化、さらに一部が死亡という流れがあるとすれば、毎日4000人から5000人の感染者が出ている現状は非常に厳しい気がする。

一月後にどうなっているのか。状況が好転していることを願うけれど、人格のないウイルスにそれを期待するのは難しい。


【9月】

9月1日

東京の感染者数が徐々に減っている。報道が増えたので警戒する人が増えたのか、ワクチン摂取数が増えたのか、複数の要因なのか。専門家でないのでわからないが、減っているのは良いことだ。まだ一日三〇〇〇人とかではあるが。

今月中旬にワクチン一回目摂取の予約が取れた。東京に若者を持って行かれている田舎なので接種券が配られる年代が下がる度に予約の難易度も下がっていそうな気がする。

このまま無事にワクチンを接種し、感染者も減って、元の生活に戻りたい。

ただ、東京以外の地域の感染者が増加しているのが非常に気がかりで、山梨県も過去最高に高い水準を維持している。東京からデルタ株が全国に広がり、時間差で感染者数を増やしているのかもしれない。

年内にある程度先が見通せる状況になっていると良いと思う。



9月19日

ワクチン一回目を接種。会場に行ったらあっさり接種できた。その後の副反応は痛みと倦怠感のみ。感染者数も減っており、このまま落ち着いてくれると良いと思う。


それとは別に風邪を引いて病院に行った。

昨年から三度ほど風邪で病院に行っているが、その都度対応が変わっている。

せっかくなので記録しておきたい。


ただし、近所の病院の一例なので全国的にこうだったというわけではないので、その点だけ承知して欲しい。


一度目、2020年12月。

この時は風邪で来院した人が外のインターホンで受付、順番が来たら専用の入り口から入って室内で診察という形式だった。

先生も看護師さんも防護服を着ていたが、後のことを考えればまだ緩い対応だったと思う。

薬を受け取る時は外の薬局に処方箋を持っていっていた。


二度目、2021年4月ごろ。

日付が曖昧で、春くらいに体調を崩した記憶がある。

インターホンで外で受付、その後、車内で待機。

受付も支払いも、事務所の窓越しになり、支払いも窓越し。

防護服を着た先生と看護師さんが車の前まで来て診察する形式に変わっていた。

また、薬を貰うときに薬局の中には入れず、車内で待機して薬剤師さんが直接薬を持ってくる形式だった。会計も車内。

発熱している人は病院内には極力入らない形式に変更されていた。


三度目、2021年9月。

風邪を引いている人はまずPCR検査を受けることになっていた。問答無用で。

子供は違うかもしれない。

受付→PCR検査→診察という流れで、PCR検査は市内の別施設で予約が必要。そのため11時頃に行ったら3時半にPCR検査、4時半に診察という流れになり、一日潰れる感じになっていた。東京での感染爆発に呼応するように山梨県も酷いことになっていたので、市内の病院で感染者が出るなどして、この形に落ち着いたのかもしれない。

しっかりしていると思う反面、診察まで実質一日がかりになるのが地味に辛い。朝一番に入っても、診察を受けられるのは昼前になるのではないかと思う。


9月22日。

東京の感染者は相変わらず減っている。

全国的に落ち着いてきているので月末には緊急事態宣言が解除されそうな流れ。

会社で聞いた感じだと、昨年よりは年末の自粛傾向が弱くなりそうな気配がある。年末年始でまた感染拡大となるのか、ワクチン接種が進んだ結果それが抑えられるのか。

今のところ、わからない。恐らく、将来的にデータで示されるのではないだろうか。


【10月】


10月3日

本日の山梨県の新規感染者数は0。7月始め以来の数字らしい。

緊急事態宣言は解除され、連日前週比で三割から五割ほど感染者が減っている。

ちなみに要因は今のところはっきりしていないらしい。ワクチン接種が進んだことと、報道で皆慎重になったことなど、色々なことが重なったからじゃないかと言われている。

専門的なことはともかく、非常に良い兆候だと思う。

一週間以上前から山梨は相変わらず県外から人が来ているのに感染者が減少しているし、全国的に籠もっているわけでもないのに落ち着いている。

これで会食や酒の提供が解禁されたらどうなるか、ちょっと心配だが、久しぶりに世相が明るい感じになった。

調べたらワクチン二回目摂取率も60%近くに迫っており、すでにアメリカを抜いている。このまま情勢がいい感じに推移してくれればと思う。


10月11日

昨日、ワクチン二回目の接種をした。

二十四時間以上たったが左肩が痛いのとだるい以外の副反応はなし。

発熱する覚悟だったので意外だった。あまりにも反応がないとそれはそれは不安になるので、なかなか勝手な心理である。

日本全国で感染者数は減少傾向にあり、本日の東京の感染者は49人で今年最小。

ネットの情報なので怪しいけれど、ワクチン接種から二ヶ月くらいは感染しにくい状態だという噂もあるので、ここ数ヶ月で若い世代までワクチン接種が進んだ成果かもしれない。

そうすると気になるのが大体二ヶ月後に迫る今年の年末。

その時にここで「感染者は増えてるけど思ったほどじゃない」となるか「夏よりやばい」となるかが今後の分水嶺なのかなとちょっと思っている。

何はともあれ、先行きに光明があるのは良いことだと思う。



【12月】


12月3日

大分日記の期間が空いてしまった。

それというのも、日本の感染状況が非常に落ち着いているからである。

連日東京の感染者数が50人を切り、山梨県の11月の新規感染者は1人だけ。全国的に見ても、感染再拡大の傾向はない。

10月に緊急事態宣言を解除して、徐々に規制を緩めているが、その影響もない。

正直、コロナ禍以来、もっとも落ち着いている。ただし、日本だけ。

世界的に見ると感染は再拡大しており、フランスやドイツで一日5万人の新規感染者。韓国も5000人で、過去最大。

また、南アフリカでオミクロン株という変異株が発見され、株価に影響が出るほど世界的に動揺している。日本はそれに合わせて外国人の入国を一時禁止した。

対応するワクチンが開発されるのは3月らしいが、私達の三度目のワクチン接種はそれになるのかどうかが気になる。

日本に限って言えば落ち着いているので、このまま年末を乗り切って欲しい。


12月31日

オミクロン株は順調に拡大している。

イギリス、フランス、アメリカなどで過去最大の感染規模になっている。

幸いなのは弱毒化の可能性が示唆されていることで、ワクチンを打っていれば少しは安心できるのかもしれない。まだ未確定の情報ではあるけれど。

また、感染力が強すぎる影響か、南アフリカではすでに感染がピークアウトしたという話もある。インドのように多くの人が抗体を持ったようだ。

日本もここに来て感染者がちょっとずつ増えている。来年に向けて、少しばかり雲行きが怪しい。

コロナの影響で部材欠品、原材料の高騰などが続いているが、来年はもう少し落ち着いた一年になって欲しいと切に願っている。

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