ラスボス魔王様は人間に転生してダンジョン配信でバズりたい 〜底辺配信者のくせに目立ち過ぎだ! どうで八百長で人気買ってんだろ? と因縁をつけてきた有名配信者を逆に配信中にボコったらバズっちゃう話〜
第七話 ざまあ系の作品で何故か一対一の勝負を申し込んで公開処刑されたがる悪役って多いよね。
第七話 ざまあ系の作品で何故か一対一の勝負を申し込んで公開処刑されたがる悪役って多いよね。
《これヤバくね?》
《普通に死人出てるんだけど?》
《まあ配信中に死人が出るとか普通のことだし》
割と賑わっている配信のコメント欄。
同接数は優に数百万人を超えていた。
「貴様もプロであれば、この状況で配信を中止するなどとつまらんことは言うまいな?」
リーダーへ威圧的に詰め寄りながら、俺が言う。
「無論、このまま勝負を降りることの叶わぬ貴様を一方的にボコすのが俺の目的だが」
「なるほど、そのためにはボクちんがチミたちを舐め腐っている必要があったわけね……」
察しの良いリーダー。
「ボクちんたち悪役を調子づかせて、無様に敗走する姿を視聴者と共に嘲笑う……ダンジョン配信ざまあ系の小説で良くある展開だネ」
「まあこれもその小説の一部なんだが」
「良いだろう。その勝負、受けてたって上げるヨ」
潔く了承するリーダー。
「ただし場所は改めさせてもらうヨ。ボクちんの人脈でドームでも借りて、観戦者からチケット代もふんだくりたいからネ」
「良い商売根性だ、折半は5%程度で手を打ってやろう」
ということで勝負の日程は後日となった。
「宣伝も兼ねて一週間で場を整えてみせるヨ。ボクちんと君の一対一、イカサマなしの真剣勝負だ」
正直、俺はリーダーをみくびっていた。
いざとなれば仲間を見捨てて自分だけ助かろうとするだろう、と。
「ここで軽くシメとかなくていいんですかアニキ?」
リーダーが退却した後、のぞみんが尋ねてくる。
「場を改めなくても、アニキならあんな奴瞬殺でしょ?」
「少し気になることがあってな」
それはリーダーの性格を考えてのものだ。
奴は真っ向勝負が強いタイプでないのは見れば分かる。
どう考えても裏方として輝くタイプだ。
「俺の実力は目にして理解しているはず。だから奴は一週間で俺に勝てる手札を揃えてくるはずだ。それがどんなものか多少気になってな」
「そ、そうですか……私はてっきり、流石に敵キャラを瞬殺し過ぎると先の展開に困るから引き延ばしに入ったのかと……」
「お前も大分メタいセリフを言うようになってきたな」
しかし物語の展開に悪役というのは必要不可欠だ。
「まあそれももう必要ないというものだ……」
余裕の態度で俺が続ける。
「だってこの小説あんま人気ないし、次の戦いが終わっても人気が出なかったら打ち切りにする予定だ」
「いや何しれっととんでもないこと暴露してるんですか!?」
「ブルアカのハ◯コのひょっとこフェライラストを描いていたら、いつの間にか深夜二時にこの小説書いてるし。なんかもう眠いし。早く次回作のアビドスひょっとこフェラCG集も作りたいし。FG◯今年のぐだぐだイベントなさそうだし。まあ諸々の理由で連載も終わらせたいって思ってたんだよネ」
「いやもうほぼただ作者の心境垂れ流しにしてるだけじゃねぇかぁぁぁ!!!」
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