その後 

親猫が子猫に私があげたパンを与えているのを見た。痩せ細った親猫は、自分の子供に餌を与えるため、奥の方に行ったのだ。


私はパンを小さくちぎり、分からないようにそっと近くに置いてその場を去った。


家に帰り一服し、今日1日を振り返る。



翌日の大学からの帰りに私は、車道に亡くなっている猫を見かけた。昨日見かけた猫だと気づくのに時間は掛からなかった。頭が真っ白になった。その後私は何をしたのか覚えていない。


目を開けてすぐに見覚えのない場所にいることに気がついた。病院独特のにおいがする。


子猫が気になり、ベットから出ようとしたがうまく出られなかった。足がうまく動かなかった。



退院後猫を見に公園に何度か通ったが、あの時の子猫らしき猫を見かけることは無かった。

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公園に寄った私がみたもの感じたこと コラボイズ @singetunoyoru

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